会長挨拶 渡邉 能宏

 仙台YEGは今年23年目を迎えます。この間、日本商工会議所青年部第28回東北ブロック大会仙台大会や日本商工会議所青年部第30回全国大会みやぎ・仙台大会などを経験し、またリーマンショックや東日本大震災、そしてコロナ禍などの荒波も乗り越えて今日を迎えております。ここまで歴史を積み上げてこれたのは仙台YEGの先輩方はもちろん、すべての関係各位のご理解・ご協力があってこそだと思っており、改めて感謝申し上げます。私が仙台YEGに入会したのは平成26年4月ですので、令和6年度でYEG歴は11年目になります。入会したころは自己紹介すらまともにできなかった私が、委員会活動や事業運営、様々な方々との交流などを通して少しずつではありますが成長を実感し、それと同時にYEG活動の楽しさも分かり始めてきました。本業の特性上すぐに自社のビジネスに直結するということはほぼありませんが、研修事業や事業等での立ち居振る舞いから本業に活かせる学びを得ることができ、また業種や役職を問わず素晴らしい仲間から得られる気づきや様々な分野で活躍している仲間からの刺激なども得られ、このようなことだけでも入会したメリットが感じられました。メンバーの皆さまには仙台YEGをフル活用していただき、ぜひこのようなメリットを感じられるよう活動していただければと思います。
 令和6年度のスローガンは「YEG PRIDE 地域のため、自社のため、ポジティブなリーダーになる!」とさせていただきました。このスローガンはVUCA(Volatility=不安定、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧)とも言われる今の世の中で生き抜くために、仙台YEGの一員としてまた仙台でビジネスを行う青年経済人として私が必要であると考えていることを言葉にしたものです。

YEG PRIDE

 23年目を迎える仙台YEGは、仙台のみならず全国でも注目される団体となってきています。仙台においては過去に行った杜の都kidsウォークラリーやYEGの日事業により市民の皆さまにも名前を知っていただけるようになり、今年度 で6年目を迎える政策提言に関しては郡仙台市長に直接手交し意見交換をさせていただけるようになりました。また私は令和4年度に日本YEGに出向させていただきましたが、「仙台YEGの取り組みについて教えてほしい」「仙台YEGの事業ってすごいよね」とありがたい言葉をいただくことがありました。このように様々なところから耳目を集めるようになった仙 台YEGの一員であることに、そしてそのような団体に所属し同じ志を持った仲間と一緒に活動できることにもっともっと「誇り」を持ってほしいと思っています。

地域のため、自社のため

 YEG活動の醍醐味は「研鑽と交流」にあると言われています。それではYEG活動の真の目的はなんでしょうか?私は研 鑽と交流を通じて自社と地域経済の発展に貢献することだと思います。事業や委員会はもちろんのこと、それらを作り 上げるプロセス等を通じて資質向上を図り自社の成長ひいては地域経済の発展に寄与できる人材を輩出することを目指してまいります。

ポジティブなリーダー

 仙台YEGの一員であることにプライドを持ち、自社や地域 経済の発展に必要な資質を身に着けることだけではVUCA の時代で世の中から求められる人材として十分とは言えません。このような時代において求められるのは「リーダー」です。リーダーの定義は様々あると思いますが、私はビジョンを示しそれを実現するために周りを巻き込んで導く人、そし てその実現に至る過程において「きっと上手くいく」と思わ せてくれる人だと考えています。後ろ向きなリーダーについ ていきたいと思う人はいません。ポジティブな態度、すなわ ち自分と周りの人が最高の結果に向かって突き進むことが できると信じる姿勢が大切です。 リーダーと聞くと生まれつきの才能ではないかと思う方 もいると思います。確かに生まれつきリーダーになるような 人もいますが、少なくとも私はそうではありませんし、リーダーになる資質は後天的に身につけることができ結果として誰でもリーダーになれると言われています。また組織において特定の役職にある人だけに必要な資質ではなく、YEGに おいては新入会員からラストイヤーの人まで全ての人が周りにいい影響を与えるリーダーになることができます。リー ダーになる道を共に歩み、仙台の未来を私たちの手で創っ ていきましょう。 一年間、どうぞよろしくお願いいたします!